天野祐吉「ヘルベルト・フォン・カラヤン」(『私のこだわり人物伝』2008年4月)
私のこだわり人物伝 2008年4-5月 (2008) ヘルベルト・フォン・カラヤン 時代のトリックスター/グレン・グールド 鍵盤のエクスタシー (NHK知るを楽しむ/火)
- 作者: 天野祐吉,宮澤淳一,日本放送協会
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/03/25
- メディア: 単行本
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- カラヤン、これまであまり聴いてこなかったが、クラシック界の巨人的存在、いったいその芸術的水準の高さの源泉はどこにあるのか。
○第一回「複製芸術の扉を開く」
- カラヤンの輝かしい成功は、エレクトロニクス技術の進歩と切り離しては考えられない。とりわけLPレコードの発明以来、極めて多くの録音を世に出してきた。それまでと比較してLPの音質は高く、「生の音楽がよい」とする考え方が変わった。そして音楽が大衆化することとなっていった。
- たとえば落語のCDなどは、ライブ盤の方がよいと思う。それは空気感が伝わってくるからである。「揺れ」も大変楽しい。しかし、音楽はスタジオ録音の方が本当に細部の音まで聴きとることができる。
ベルイマンの「魔笛」はぜひ観てみたい。
Strauss - Radetzky March - Karajan