山口二郎『若者のための政治マニュアル』講談社現代新書、2008年11月
- 作者: 山口二郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/19
- メディア: 新書
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○ルール1「生命を粗末にするな」
- 最近はとかく権利ばかり主張して、という批判がされることがある。しかし、権利自体は数百年かけて勝ち取ったものである。これを行使するのに遠慮する方がどうかしている。
- 改革の名のもとに進行しつつあるのはアメリカ型の自己責任社会への移行である。この社会ではリスクを社会化することなく個人が引き受けることになる。たしかに、リスクの社会化は腐敗の温床ともなっていたことは否定できない。
- 自己責任とは言うが、みなそれぞれのおかれた状況下で努力して生活している。それなのに自己責任を強調するあまり社会から助け合いをなくしてしまっていることが問題である。
- メディアを良くしようと思ったら、いい情報を提供してくれたメディアをほめることが必要である。
- 一票は権利である。これを通じて政治を変えることができる。
○ルール9「今を受け容れつつ否定する」
○ルール10「当たり前のことを疑え」- 当たり前は時代により異なる。これを常にかき回すことが必要である。政治参加や裁判などを通じてこれを実現していくべきである。