富永惣一・中山公男『ル・コルビュジエ』鶴書房、1972年

■内容【個人的評価:★★★−−】

  • この偉大な建築家は、40歳になるまで、シャルル=エドゥアール・ジャンヌレという名の画家だった。彼は「たんなる彫刻家、たんなる画家や建築家は存在しない」といっており、造形への欲求はさまざまな形で表現されるものであるとしている。
  • 彼はポスト・キュビスムの世代に属し、すべての造形の問題が建築に総合されることを予見した。工業の生み出した機械は生活を一変したが、建築家は技術家の美学を学んでいない。
  • 彼は建築芸術の五つのスタンダードを提案した。
    • 1.ピロティ(基柱)の使用による建物の荷重の負担
    • 2.1階をピロティにより地上から浮かび上がらせる
    • 3.各階自由な平面設計
    • 4.自由なファサード
    • 5.屋上庭園
  • さまざまな都市計画の提案を行ったが、受け入れたのはインドのネルーだけだった。(シャンディガール、アーメダバッド)