ゲーテ『眠れぬ日々のために』PHP、2001年3月

眠れぬ日々のために

眠れぬ日々のために

■内容【個人的評価:★★★−−】

  • 人間は、努力している間は迷うに決まっているのさ。
  • 知識だけでは不十分だ。応用が大切なのだ。気持ちだけでは不十分だ。実践が必要なのだ。
  • 義務を履行したとしても、いつも負い目を感ずるものです。というのは、自分を完全に納得させる仕事などできるわけはないからです。
  • 意見がぴったり合うかどうか、を問うな。同一の趣旨で行動しているかどうかを問うことだ。
  • 何故、世間の人々は年がら年中人の悪口に耳を傾けるのだろうか?他人の功績をちょっとでも認めると、自分の沽券に関わると思っているのだ。
  • 人間誰しも、つまるところ、自分の理解できることしか聞かないのだ。
  • 恩を忘れるのは一種の鈍さだ。私はマメな人が恩知らずだったという話を見たり聞いたりしたことがない。
  • 礼儀は各人が自分の姿を映す鏡である。
  • 友達のあら探しばかりしている人間がいるが、何の足しにもなりはしない。私は、いつも敵対者の功績に注意し、そこから利益を獲得してきた。
  • 知っていることを自慢し、知らぬことに対し傲慢な人が多い。
  • 感性豊かな人はそうおかしくなくても笑う。何に刺激されてもその人の気持ちの良さが表に出るのである。
  • この上ない善意と意欲があっても人間は容易に理解しあえるものではない。そこに悪意が入り込んできたら、万事がだめになってしまう。
  • 人間が実に下劣になると、他人が不幸になるのを喜ぶ以外に他人への関心をなくしてしまうのである。
  • 人生は短く、一日は長い。
  • 虚飾を捨てさえすれば人間はなんとすばらしい生物であることか。
  • 世間の連中は、功績のある人に対して謙虚さを要求するくせに、謙虚さがなく、他人の功績にけちをつける手合いの話には喜んで耳を傾けるのだ。

■読後感
何かしてもらったときには必ず明記した方が良いのでは。