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佐々木陽一郎「江戸時代の都市人口維持能力について」(『千葉大学 法経研究』第6号)1977年3月

■内容【個人的評価:(対象外)】

  • 本稿は、速水融によって提起された前近代社会における都市の人口増化抑止機能に対する都市側より見た一解答の試みである。速水氏は、都市の出生率は農村の出生率及び都市の死亡率より低く、都市人口の維持のためには都市の死亡率と出生率との差以上の人口流入がなければならなかったとしている。
  • 都市の存在は、都市と農村を含む地域人口の増加を阻止する傾向にあり、『共武政表』により、その逆相関が証明された。
  • 飛騨国高山の1773年から1871年までの宗門人別帳をもとにいくつかのケースを想定してシミュレーションを行ったところ、この時代の都市に人口維持能力がないことは明白である。また、僅かな農村よりの流入人口が都市人口増加に大きな貢献をしていたこともわかった。