鶴見良行『バナナと日本人』岩波新書、1982年8月

バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書)

バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書)

■内容【個人的評価:★★★−−】
○1「バナナはどこから」

  • バナナが大衆の日常的な食品となったのは、日本市場向けの専用農園がフィリピン南部のミンダナオ島に開発されたからである。その開発は1960年代後半に行われた。
  • もともと、日本向けバナナの主要生産地は台湾の高雄州であった。とりわけ1950年代からは台湾バナナの黄金時代となった。
  • ミンダナオ産のキャベンディッシュを日本に輸出しているのは、多国籍企業四社で、それぞれ、デルモンテ、ドール、チキータ、バナンボという商標である。