橋本哲哉・林宥一『石川県の百年』山川出版社、1987年8月

石川県の百年 (県民100年史)

石川県の百年 (県民100年史)

■内容【個人的評価:(対象外)】
○1「明治維新のなかの石川県」

  • 明治三十年六月、『日本之下層社会』の著者である横山源之助は金沢を訪れ、「曰く巡査、曰く芸娼妓、曰く小学校教員、即ちこれを金沢の三物産なり」と述べている。

○3「近代石川県の実像」

  • 他宗派を含めても、一県一地域を北陸の真宗のように一宗派で独占している例はない。
  • 14世紀末、越中井波の瑞泉寺はすでに本願寺系の大寺院で、ここでやしなわれた勢力は、つぎつぎに各地へ巣立っていった。
  • 加賀では、越中から国境の山を越えて二俣本泉寺・砂子坂善徳寺・若松本泉寺としだいに金沢へちかづいていった。このルートは「真宗の道」と名付けられ、井波から、二俣・若松・金沢へとぬける尾根沿いの街道である。