亀井千歩子『塩の民俗学』東京書籍、1979年4月

塩の民俗学 (1979年) (東書選書〈35〉)

塩の民俗学 (1979年) (東書選書〈35〉)

■内容【個人的評価:★★★−−】
○第一章「日本人と塩の習俗」

  • 今日の日本の塩は、昭和47年3月に塩田が全面廃止されるとともに、イオン交換による化学塩となっている。
  • 日本の塩は不浄不吉を払うものとして、また呪性をそなえた物質として、日本人の精神生活に大きな役割を果たした。

○第二章「塩作りの歴史と習俗」

  • 日本の製塩は、天日製塩、直煮製塩、藻塩焼製塩、揚浜式塩田、入浜式塩田、流下式塩田、イオン交換法により行われてきた。

○第三章「塩と交易の民俗」

  • 千国街道は海と山を結んだ「塩の道」である。街道沿いに牛方宿があり行商人が牛を曳きながら交易を行っていた。

○第四章「塩の民俗拾遺」

  • 塩は民間療法としても様々な形で効能を発揮している。