齋藤孝『15分あれば喫茶店に入りなさい』幻冬社、2010年9月
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/09
- メディア: 単行本
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- なぜ喫茶店なのか。いくつも理由がありますが、どんな仕事も取り掛かるときが一番面倒くさいからです。ものぐさな人間なのに、仕事はたくさんしたい。このギャップを埋めるための場が喫茶店です。
- 「ちょっとだらけた公共性」が、自分をコントロールするのに最適です。
- 人がいるほど、物音がするほど、集中力が高まる。
- 世の中は、工夫をした人がうまく行くようにできている。どんな工夫ができるかを常に考えている人が成功する時代である。そして喫茶店ほど考える行為に向いている場所はない。
- 自分の経験を深く深く思い出し、かき出す作業を作業をしている中でつながっていない要素が交わりを見せる。自分の中の深いところで施行を進めるのが垂直思考です。新しいアイデアを考えるなど生産的な考え事をする際に、垂直思考が不可欠です。
- インターネットを使っているとあっという間に時間をとられます。これはとても危険なことです。テレビはつけっぱなしにしても仕事ができますが、ネットサーフィンをしながらでは仕事はできません。
- ネット検索をいくらしても頭はよくなりません。頭がよくならないインターネットに時間を使いたくない、それが私の基本スタンスです。最大の理由は、インターネットをしていると考えが次から次へとスライドしていき、垂直に深まらないということです。一日のうち短時間でも垂直思考を行う時間を確保すること、このためにも一日に一度はパソコンを持たずに喫茶店に向かうことをおすすめしたい。
- 喫茶店に何を持っていくのか。
- 仕事の引き継ぎも喫茶店を使うとよい。引き継ぎをオフィスでやると時間ばかりかかってしまう。喫茶店であれば、大量の資料を引き継ぐ場合でも、10〜15分で足りる。自分で紙に書いて渡すことがポイントであり、そうすると記憶に残る。
- アウトプットを優先する。情報をインプットする段階からアウトプットがデザインされないとインプットの精度も高まらない。
- 喫茶店にあまり多くの本を持ち込まない。カバンを小さくすることで荷物を絞り込む。(「これだけはやる」を徹底する)
- なにもかもいやになったとき、喫茶店に行きいやなことをA4一枚に表していく。原因を見つけ、解決する。
- 以前は芝居や映画をみたら、直後に喫茶店でエッセイを書くようにしていた。短いエッセイを書くのに喫茶店は向いている。
- 雑用をクリアファイルにためておき、これを喫茶店で片づけるとよい。雑用(伝票、資料のチェック、報告の作成など)が三つもたまったら喫茶店に出向くのである。雑用を軽く見てはいけない。雑用の蓄積が人間を鬱にする。
- 極端にいえば、喫茶店は非常に環境のいい独房のようなものである。
- 図書館では眠くなるが、喫茶店ではそうならない。図書館は勉強をするという雰囲気であるが喫茶店はそうではない。
- 大学の授業でも、先生があらかじめ準備したノートを読み上げている場合、私はよく寝てしまった。
- 喫茶店は教会である。人生の指針になるような本をたまにパラパラめくるとよい。
- 喫茶店は社会の中ではめずらしくニュートラルな場所である。
- 懸案事項が多い人は仕事ができる人である。懸案事項がない人は成果物にも期待が持てない。懸案事項リストを作ろう。
- 喫茶店では明るく自己研鑽できる。
- コーナーの席を狙おう。
- 片足をあげてしまうとよい。
- 街ごとに行きつけの喫茶店を作っておこう。
- iPodで音漏れさせながら音楽を聞いている人に利口な人は少ない。
- 図書館に喫茶店を作るべきではないか。店の売上も図書館の稼働率もアップするはずだ。
クリアファイルの利用がまだうまくできていない。(バックログが多い、何があるかもわからない)
何をやらなければならない、何をした→情報管理ツール<これにクリアファイル情報も入れておくか>(Access、クリアファイルMax10まで−仕掛りのため−)
予定→GoogleCalendar
どう考えた、どうやりたい(企画)→SNS+紙(PDFまたはJPG)
■振り返り(2017/03/06)
喫茶店は静かな自宅よりはるかに集中できる。
喫茶店にはメモと三色ボールペンを持っていけばよい。
どんどん文章が生まれてくるから。
自分との対話ができるから。
けれど・・・シアトル系を初め、どこの喫茶店も最近とりわけ受験生で込みすぎです。