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西川猛史『ソフトウェア開発』ナツメ社、2002年10月

図解雑学 ソフトウェア開発 (図解雑学シリーズ)

図解雑学 ソフトウェア開発 (図解雑学シリーズ)

■内容【個人的評価:★★★−−】
○第一章「ソフトウェアの概要」

  • 当初は機械語アセンブリ言語を利用していたが、わかりづらいため、1956年に米IBM社が科学技術計算のために「FORTRAN」を、そして1960年に国防総省が事務処理言語として「COBOL」を開発した。
  • これはメインフレームの言語であったが、その後、ワークステーションやパソコンの源流で利用する言語として、UNIXのC言語(→C++→Java)、パソコン用のBasic(→Visual Basic)、サイト構築用のPerl、PHPが開発、利用されることとなる。
  • キーボードから文字を打ち込む、画面に表示する、印刷する、マウスの動きでプログラムを動かす、といったことはOSが担っている。

○第二章「プログラム」
○第三章「ソフトウェアの開発プロセス

  • 従前のウォーターフォールモデルは、進捗管理には向くが柔軟性がない。下流で問題が生じると、工程を逆戻りすることになり開発期間の遅延の原因となる。
  • これを補うものとして成長モデルがある。顧客の要求の変更があるたびに、ソフトウェアの開発工程のサイクルを繰り返して行うものである。
  • プロトタイピングモデルでは、要求定義の段階で試作品(プロトタイプ)を検討し、顧客の要求を明確化する。
  • 三つのモデルの長所を合わせたのがスパイラルモデルである。

○第四章「プログラミング手法」
○第五章「オブジェクト指向開発手法」

○第六章「UMLについて」
○第七章「テストとレビュー」
○第八章「ネットワーク化の時代」
○第九章「ソフトウェアの展望」

■読後感
スパイラルモデルと言いながら、現実には最初の設計に大きく依存している現状にある。
システム開発もよいが、費用も投入できる力にも限界がある現状である。このようなときは小異を捨てて大同につく、どちらかというと信頼性のあるソフトウェアを利用する方がローコストでリスクも低いのではないか。事務の標準化は労力とコストを削減できる。
開発手法の変遷を見ると、人間の不完全性をふまえ、どう人間に合わせていくかという歴史でもあるように思われる。