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あずまきよひこ『よつばと!10』アスキー・メディアワークス、2010年11月

よつばと! 10 (電撃コミックス)

よつばと! 10 (電撃コミックス)

■内容
父親(とーちゃん)と暮らす5歳の女の子、よつばの日常生活、とくに周囲の人々との交流を描いた作品

■読後感
子どもが見せる何気ない瞬間をじつにうまくとらえていて、「そうそうこれが子どもなんだよな」と思わずうなづきたくなる。
とーちゃんとの遊びでも、よつばはどんどん自分で自由におかしげなルールを作っていく。たしかに自分たちも子どものころやっていたことだ。
そして遊んでいく中で急に眠くなり、もっと遊びたいといいながら周囲になだめられ眠ってしまう。よつばの小さなからだの体温までも伝わってきそうなシーンだった。

読めば読むほどいい味わいがあるけれど、最初読んだ時には作画やよつばのセリフ、ストーリーのまとめなどに違和感はあった。
マンガそのものかな、と思わせつつ細部にいろいろ工夫があるため、何度も読むうちにじんわりと効いてくるのだろうと思う。

印象的だったのは、描いている風景だった。
田んぼや公園の風景、午後の暖かいけれど翳っていく光の描写などが、当時自分が見ていた風景を思い起こさせる。