日下公人・増田悦佐『それでも、日本が一人勝ち!』ワック、2012年2月
- 作者: 日下公人,増田悦佐
- 出版社/メーカー: ワック
- 発売日: 2012/02/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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◇日本の意思決定の特性と強み
- 強いリーダーシップはあまり必要がなく、現場の中流の人間が判断を下すシステムこそもっとも強い仕組みであり、これが日本の特性でもある。制度・法律で何かを変えようとしても動かない、政府の公共事業も行うべきではない。
理詰めで組み立てられるアメリカ社会よりも、現場が「日本人的な美徳」をもって最適判断をする方がよいと説いている。
日本では平均的な報酬が保証されており、「確固とした中流」が存在しているという。確かに日本はまだまだ平均的で差をつけない伝統がある。しかし、それをもって美徳を生む土壌といえるのかどうか。