松浦弥太郎『松浦弥太郎の仕事術』朝日新聞出版、2010年3月

松浦弥太郎の仕事術

松浦弥太郎の仕事術

■内容【個人的評価:★★★★−】
○第一章「働くこととは」

  • 仕事とは個人の楽しみではなく、自分が社会とかかわっていく営みだと考えています。
  • 「自分は何がしたいのか?」ではなく「自分を社会でどう役立てるか」を考える。
  • 敬意を表すための基本は、身だしなみだと思います。
  • 常に清潔感があるか、日々、確認しようということです。
  • 時間に遅れないというのは、仕事をしていく上で欠かせない、守るべき約束です。

○第二章「仕事と暮らしを楽しむ生き方」

  • 「規則正しい暮らし」とは、もちろん仕事にも大いに関係しますが、生活の原理原則につながると感じています。
  • 第一の仕事は、健康管理。第二の仕事は、生活を楽しむこと。第三の仕事は、仕事をすること。

○第三章「人とかかわって働くこと」

  • 組織の中でより大きな仕事をしようというとき、すべてを自分一人でやろうとしたら、立ちゆかなくなります。自分自身がキャパシティー・オーバーで壊れてしまうし、何より仕事の質が落ちていくでしょう。
  • 「自分が、自分が」という意識を捨て去り、「この仕事はあなたが主役です」とまわりの人たちにお願いしていく。
  • 少なくともまずは自分で考えて、とことん考え抜いていくつかの答えを見つけ、それでも迷っている場合に相談すべきだと思っています。
  • 僕は、どんなに小さな仕事でも、責任の所在をはっきりさせておくことにしています。「これは、君の仕事ですよ」と、いわば旗を立てておくのです。

■読後感
松浦さんの考え方はとても馴染みやすい。
まず自立し、自己管理ができている、がすべての原則。
そして仕事に取り組むに当たっては、どんな問題にたいしても主体的に、分をわきまえつつ清々しくチャレンジしようとしている。
また、暮らしを楽しむことこそがエンジンであり、一人の時間を大切にしながら思索し、行動している。
自分にできていないのは、今自分の重層的なスケジュールを明確に把握できていないところだ。松浦さんとは違って、ITツールも活用しながらこんなことを実現できないか模索してみたい。