結城未来(2006)『頭がよくなる照明術』PHP新書
- 作者: 結城未来
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/11
- メディア: 新書
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◇光が与える人間の行動への影響−青白い光とオレンジ色の光−
- 昼の太陽光のような「青白い光」を頭の上から浴びると”活動的”に 夕焼けのような「オレンジ色の光」を低い位置から浴びると”くつろぎモード”に
- 日本にやってきた欧米人に日本の印象を尋ねると、ほとんどが「人は優しいし食べ物はおいしいし、最高!でも、照明だけは我慢ができない」と口をそろえて答えます。(10ページ)
◇待庵に見る茶室の窓の効用
- 現在、国宝に指定されている日本最古の茶室建造物、京都の「待庵」は千利休独特の構想で建てられたもので、広さは二畳。躙口(にじりぐち)という狭く小さな出入ロを含めれば、連子窓、格子窓など三つも窓があります。茶室に窓がつけられたのは、この待庵が最初だそうです。窓の高さをズラし、天井には変化をつけ、四面は壁という不思議な構造。これは、利休が自然光の反射を強く意識したため。部屋に方向性をつけず、外光を散らすデザインなのです。(60ページ)
◇障子は間接照明の役割を果たす
- 和室の魅力を大きく左右しているのが障子です。いわば障子は究極の照明器具。(63ページ)
◇午前と午後の脳の働きの違い
- 昼休みは昼寝。午後の仕事始めには太陽の光で覚醒。これで午後の脳が働きやすくなります。午後は夜のリズムが始まるとき。午後のリズムは、”身体を動かす脳”のリズム・体温も上昇していて、午後四時くらいが最高になります。つまり、午後は身体と脳がスポーツに向いている”筋肉脳”なのです。(91ページ)
◇光のパターンと睡眠に与える影響
- いくつかのパターンを想定して実験したなかで、就寝二時間前に蛍光灯の昼光色(青白い光)と電球色(オレンジ色)で過ごした場合のそれぞれの睡眠の深さを測りました。するとグラフのように、(七時間睡眠で眠りはじめの三時間半のあいだに出現する)深い眠りの長さが、蛍光灯の昼光色よりも電球色で眠る前に過ごしたほうが長いことがわかったのです。(124ページ)