和田秀樹(2000)『大人のための勉強法』PHP新書
- 作者: 和田秀樹
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2000/04
- メディア: 新書
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◇本は、著者の持つとっておきの情報の宝庫
- 著書というのは、何とか売りたいと思うことや、自分をよくみせたいと思うこともあって、意外に正直に自分のもっているノウハウをさらけ出してしまうものだ。(25ページ)
■コメント「そのとおりだろう。やはり、なるほどと著者自身が納得していることだからこそ伝えたいということにつながるのだと思う。ただ一方でやみくもに字を連ねたがるだけの人もいる。」
◇問題解決にはこれまで蓄積された経験・知識こそが活かされる
- 人間は新たな問題にぶつかった時に、その解決のためにあれこれと推論を行う。この推論の際に人間の脳は無から有を生むものではない。これまでの経験や習ったことから、現在のシチュエーションや問題に使えそうなことを探してきて、あれが使えるんじゃないか、このやり方のほうがいいんじゃないかとあれこれとシミュレートしてみて、その場での問題を解決するための答えを出すわけである。つまりこれまでの経験や学習によって得られた知識を用いて推論を行うわけだ。ただし、このプロセスが意識されないこともあるので、問題をみてすぐに解法が推論できた場合などに、思いついた、つまり無から有を生んだような気になることがあるのである。(45ページ)
◇人間の発達の目標:未熟な依存から成熟した依存へ
◇文章をうまく書く力を身に付けるためには
- 文章がうまくなるいちばん手っ取り早い方法は、型にはまった文章をたくさん書くことである。型にはまった文章はつまらないと思うかもしれないが、これ以外の方法で、人にわかりやすい文書を作成するのは意外に難しい。また、それ以外のトレーニング法はほとんどない。(150ページ)
◇プレゼンテーションの基本を身に付けるためには
- 基本的には、型にはまったプレゼンテーションの練習を繰り返すことだ。まず先に問題提起をするか、いきなり結論を述べるかして、次に背景情報や解説を述べる。最後に結論を話せばよい。意外に簡単なことなのだが、実際に練習してみる人は少ないようだ(153ページ)