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齊藤勇『面白いほどよくわかる!「女」がわかる心理学』西東社、2014年3月

面白いほどよくわかる! 「女」がわかる心理学

面白いほどよくわかる! 「女」がわかる心理学

■内容【個人的評価:★★★−−】

◇心の病気は心理療法で癒す

  • 仕事や人間関係、家族関係など、現代はストレスを溜めやすい環境が多いとされています。とくに女性は感受性が豊かな傾向にあるため、抱える不安や心配事も多いと考えられます。心が疲れてしまったら、心理療法で、癒すことが大切です。
    • 精神分析療法:無意識化にある感情や思考を意識化することで、患者の悩みを解決していく治療法。夢分析など。
    • 認知・行動療法:思い込みなど、認知の歪みを改善し、日常生活のなかで、どのように行動したらよいかを教えていく。
    • カラーセラピー:無意識に選んだ色により、心の状態を見る。必要な色を教え、意識することで心の安定や自律神経の調整に役立てる。
    • 内観療法:自分と家族など身近な人との関係を見つめ直し、自分や他人への理解を深める方法。日本で開発された治療法。
    • 睡眠療法:潜在意識を呼び起こす方法。無意識に働く右脳から、深層心理を知る。コンブレックスの克服に有効といわれる。
    • 箱庭療法:用意された箱の中に、患者が自由に模型などを配置していく。そのことで、患者は心を解放することができる。 (16ページ)


◇過去のことで男を責める

  • 夫婦や恋人同士の口グンカでは、「あなたは去年も私の誕生日を忘れてた」「前にケンカしたときも○○○って言った」などと、女性は昔のエピソードをもち出して責める傾向、が強いようです。逆に、男性はこうしたエピソードを忘れがちです。これは、女性が過去の体験などをこと細かく記憶する「エピソード記憶」に優れているために起こる現象です。・・・エピソード記憶の形成には脳の海馬という部位が使われています。この部分が、男性よりも女性のほうが発達しているため、女性はエピソード記憶が得意で、こと細かく覚えているのです。このため、男性にとっては些末で「そんなこと覚えてないよ」と思えることでも、女性としては覚えていて当然の出来事となるのです。(70ページ)


◇女は一緒に考えてほしい

  • 女性は男性とのちょっとした会話からも機嫌を損ねることがあります。たとえば、男性に料理を作ってあげるときに「何がいい?」と聞いて、「何でもいい」と答えられたときなど。男性の反応に無責任や無関心な印象を受け、「せっかく作ってあげるのに、どうでもいいってこと?」というように、感情を高ぶらせてしまいがちです。そして、長期記憶に優れる女性は、男性の過去の似たような行動を思い出して、ますます機嫌が悪くなっていくのです。・・・男性に相談をもちかけるときも「答え」ではなく「共感」を求めているケースが多いです。(72〜73ページ)


◇女が弱い男のタイプ

  • ギャップに弱い
  • マメさに弱い
  • 強引さに弱い (100〜102ページ)


◇女性は仕事もプライベートも同時にこなせる

  • 男性は、右脳と左脳が別々に働くため、シングルタスクとなり、目の前のことを最優先してしまう傾向にあるのです。・・・一方、女性は、右脳と左脳をつなぐ脳梁が大きいので脳の連携がよく、一度に複数のことができ、考えることもできます。(158ページ)


◇女の上司は密なコミュニケーションを求める

  • 女性にとって「会話」は大切なコミュニケーションツールです。男性上司はもちろんですが、女性上司にはより細やかな会話でのコミュニケーションが必要となるのです。(166ページ)


◇女性と男性の結婚についての考え方の違い

  • ある心理学の調査で、結婚している男女に「夫婦は他人だと思うか?」と聞いたところ、女性のほうが、夫婦は「他人」だと思う人が多いことがわかりました。一方、男性は、結婚すれば夫婦は一心同体だと思う傾向にありました。(201ページ)


◇DV被害が悪化していく過程

  • DV被害者には、「我慢していればそのうち終わる」と考えている人もいます。しかし、DVをするような男性は、相手が無抵抗なほど暴力をエスカレートさせる傾向があり、状況は悪化していくばかりなのです。また、最近増えているのが、強い女性がDV被害にあっているケースです。高学歴で社会的にも高い地位にある女性は、それまでの人生でさまざまな障害を乗り越えてきた経験があるため、DVも自分で克服できると考えてしまうのです。(214〜215ページ)


◇夫に先立たれても元気な妻

  • 日本の場合、夫が仕事をして妻が家庭を守るという夫婦がまだまだ多いのが現実。そのため、妻が亡くなると、夫には精神面はもちろん、栄養面や衛生面でも大きな変化が起こることになり、それが健康にも影響すると考えられます。一方、夫が亡くなると、精神面は別として、妻にとって現実的に困るのは経済的な側面のみとなります。(218ページ)


◇話すことも話を理解することも得意

  • 女性と男性のケンカ。「なんであなたはいつもそうなの。だいたいあなたはね、・・・」と女性が一方的に話し、男性は岩のように静かです。「自分が不利になるとすぐに黙っちゃうんだから」と女性が水を向けても男性は口を閉じたまま。口げんかでは、世の男性のほとんどは女性には太刀打ちできないでしょう。一般的に女性は言語能力が男性よりも優れているといわれています。これは、大脳の言語に関する神経細胞の密度に男女差があるからと考えられています。(232ページ)

■読後感
女性の能力は男性の能力とは異なっており、とりわけ思考・言語能力の高さは特筆すべきものがある。一方では、目立ちたくないが評価はされたい、といった相反する気持ちも抱えており、なかなか難しいところもある。今後、女性の社会進出が進むほど、女性の考え方も男性的な部分が付加されてくるであろうし、一方男性のあり方、社会の運営のしかたも変わってくるはずだ。