日経ビジネスassocie『「書く」だけで、成果アップ!思考整理術/必要な情報の「正しい集め方」情報活用法』日経BP社、2017年3月

 

日経ビジネスアソシエ2017年4月号

日経ビジネスアソシエ2017年4月号

 

 

■内容【個人的評価:★★★--】

◇思考整理の秘訣は
  • 「思いついたアイデアは単なる『一次情報』であり、そのままでは、それほど意味を持たない。『大事なのは、他の思考と関速させ、抽象化させて、普遍性を高めていく こと』」というのが著者の持論。それに役立つのがノートで、頭に浮かんだアイデアをメモし、その中から”脈があるもの”を拾ってノートに移す作業を繰り返せば、 思考はすっきり整理されていく。 「忘れること」も大切で、ーつのことを集中して考えるのでなく、「しばらく放置」して「考えを寝かせ」たり、意識して頭の中心から 追い出したりする方が、考えが固まりやすいという。 (34ページ)
◇ノート思考整理術の3ステップ
  • ①「現状」や「原因」を紙に「書き出す」(制限時間:5分)
  • ②書き出した要素を「比較」する(制限時間:2分)
  • ③「フロー図」でまとめ、解決策を書く(制限時間:3分)(43ページ)
◇「脳の疲れ」をためないOK習慣、NG習慣
  • ○仕事・職場編
  • 飽きたら作業を中断し、立ち上がって歩く
  • 本当につらい時は弱みを見せる
  • 1人になる時間を作るようにする
  • ○休日の過ごし方編
  • 近場の公園で森林浴を楽しむ
  • ○睡眠編
  • 寝る1~3時間前にぬるま湯で10分ほど半身浴
  • 横向きで寝る
  • 夏の暑い夜は一晩中クーラーをつけておく
  • ○運動編
  • ストレッチやヨガで汗をかかない程度に血流をアップさせる
  • ○食事編
  • スポーツドリンクで水分補給
  • 梅酒かレモンサワーを一杯
  • 鶏の胸肉やすっぱいものを食べる
  • イライラしたら白湯を飲む (93~95ページ)
◇ストレスに強くなる3つの習慣
  • 習慣1「合理的な考え方」を意識する
  • 習慣2「SOC(首尾一貫感覚)」を鍛える
  • 習慣3「パフォーマンスルーティン」を始業前に取り入れる (96~97ページ)
◇「マインドフルネス瞑想」のススメ
  • ただ休むだけでは、脳の疲れは回復しない!1日5~10分、瞑想する
  • 1過去や未来を考えず、「今ここ」だけを意識
  • 2瞑想の”型”にこだわりすぎない
  • 3習慣化する工夫を考え、まず2週間続ける
  • ○マインドフルネス「4つの手法」
  • [イライラしたり、無気力な時に]マインドフルネス呼吸法
  • [体がだるい時や痛みがある時に]ボディースキャン法
  • [怒りや衝動に流されそうな時に]RAIN(認識する→検証する→受け入れる→距離を置く)
  • [職場に苦手な人がいるときに]優しさのメッタ (98~100ページ)

■読後感

ルーティンワークとは異なり、答えのない仕事もある。

そんなときには課題をどう解決していくかという面で自分なりの整理術が必要となる。

メンタルケアも含めて参考になるところの多い一冊だった。