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岡本享二『CSR入門:「企業の社会的責任」とは何か』日経文庫、2004年

 

CSR入門―「企業の社会的責任」とは何か (日経文庫)

CSR入門―「企業の社会的責任」とは何か (日経文庫)

 

 

■内容【個人的評価:★★---】

CSRとは何か
  • CSRとは、メセナ、企業倫理、環境経営から発展したという見方があります。この説は一面正しく、一面間違っているといえます。CSRはそもそも「企業が社会問題と環境問題を、(従来の財務問題と同じように)企業の責務として利害関係者とのやり取りのなかに自主的に組み込むこと」なのです。この「自主的に組み込む」というところが、今までの企業活動と一線を画するところでしょう。(22ページ)
CSRの本質は何か
  • CSRの本質は何かと問われれば、「地球環境の保全、すなわち生物多様性の保護や生態系の維持である」と、究極の答えは明確です。にもかかわらず現代社会で、各企業の担当者の考えているのは、「外部機関からのCSRに対するアンケートに答えるため」、「SRIの調査でよい評価を得るため」、「ISO化されそうなので今から準備するため」、「他企業はじめ、社会がCSRを要望しているから」というように、変化する社会の要請と時代の波に乗り遅れないこと、そして企業の価値や評価を高めることであるようです。全体的には、「CSRによって二一世紀に生き残る企業を築く」という回答が多いのが現状です。(193ページ)

■読後感

 企業活動と環境に対する責務について、基本的な考え方や諸外国や日本の取組について紹介している。

地方公共団体など政府機関を含め、組織の役割は、環境だけにとどまるところではないと思うが、そこまでの言及は不足していたように思う。