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中村雄二郎『術語集−気になることば−』岩波新書、1984年9月

術語集―気になることば (岩波新書)

術語集―気になることば (岩波新書)

■内容【個人的評価:★★−−−】

  • 言語はかつて考えられたように、すでに出来上がった概念や思考をただ言い表すものではなく、むしろ、概念の母胎であり思考の地平であると考えられるようになった。

○10「狂気」

  • 1960年代半ばの構造主義の登場は、なによりも人間主義マルクス主義に対する批判としての意味を持っていた。構造主義には、これまで排除してきた二種類の深層的人間、つまり狂人と未開人に対する積極的な評価があった。

○16「子供」

  • 1960年代の冒頭の三年間に明確な形で示された三つの新しい人間の発見があった。Ph.アリエス『子供の誕生』による子供の発見、M.フーコー『狂気の歴史』による狂人の発見、そしてC.レヴィ=ストロース『野生の思考』による未開人の発見である。

○23「制度」

  • いわゆる法制度のようなもののほかに、「制度としての絵画」「制度としての文学」という使い方がある。この場合の制度は、目に見えない制度であり、無意識におのずから作られた制度である。