米本昌平『バイオエシックス』講談社現代新書、1985年1月
- 作者: 米本昌平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1985/01
- メディア: 新書
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○プロローグ
- 1980年代に入り、遺伝子組み換えとか臓器移植などの技術が進歩しつつあるが、一方でこれを社会がどう受容するのかといった安全性や倫理問題については明確でない。この本では、いくつかのテーマに焦点を絞り、問題を整理してみたい。
- バイオテクノロジーの利用により、何がどのように処理されてといった具体的なプロセスは実はあまり情報として流れてきていないのが現実である。
- 画期的な論文ほど控えめな書き出しに始まるという原則にたがわず、現在最も普通に用いられている遺伝子組み換え法を確立した1973年のコーエン・ボイヤーの論文も実にそっけない。
- バイオテクノロジー関係企業の株価は公開後高値を迎えるがその後下落する傾向にある。適用範囲がイメージほどには大きくないのである。