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ジェニファー・L・スコット『フランス人は10着しか服を持たない』大和書房、2014年10月

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~

■内容【個人的評価:★★★★−】

◇10着のワードローブを選ぶには要らない服を捨てる

  • 10着のワードローブを選ぶにはまずクローゼットの要らない服を捨てる必要がある。片付け終わったときには、クローゼットには10着の服(と、さきほど述べたその他のアイテム)しか下がっていないように、要らない服はごっそり処分するのが肝心。10着しか着ないつもりだけど「念のために」他の服も取っておこうなんて思ったり、面倒がって季節外の服や余分な服をしまう場所を確保しなかったりすると結局クローゼットはぎゅうぎゅうのままになってしまう。けれども余分な服を捨てたりほかの場所にしまったりすれば、効果は絶大で、ごまかしが利かなくなる。わたしがクローゼットを整理したときは思い切って70%の服を処分した。われながらよくあそこまでやったと感心してしまうほどだ。でも一着ずつチェックしていけば、それほど難しいことではなかった。持っている服を全部ベッドの上に広げて、ひとつずつ手に取っていくつかの大事なチェック項目を確認することで要らない服が捨てやすくなったのだ。
  • ワードローブ整理のためのチェック項目
    • この服はまだ気に入っている?
    • この服はちゃんと着ている?
    • この服のサイズはまだぴったりで、ちゃんと似合っている? (64〜65ページ)


◇10着の服に絞るためのポイント

  • 要らない服を捨てよう。思い切って大胆に!
  • 季節外の服は、すべて別の場所に収納する。
  • 自分で期間を決めて、「10着のワード口ーブ」に挑戦してみる(わたしの場合は1カ月がちょうどよかった)。
  • 自分の「10着のワードローブ」を決める(コートやドレス、アクセサリー、靴、重ね着用のシャツなどは含まない)。
  • きっちり10着で実験してみて、必要な服と要らない服を見きわめ、必要に応じてアイテムを足したり外したりする。
  • いちばん大事なのは、プロセスを楽しむこと。ワード口ーブを10着に絞る実験の目的は、あなたが本当に気に入った服だけを揃えて、いつでもTPOにふさわしい、きちんとした服装ができるようになるととだから。 (75ページ)


◇片付いた家で暮らすことの効用

  • すっきりと片付いた家で暮らしていると、とても満たされた気持ちになる。あなたには美しい空間で素敵に暮らす価値があるのだ。あなたの持ち物も、しかるべき場所にきちんと収納される価値がある。きれいに片付いた家で暮らすことは、質の高い暮らしを心がけることでもある。そんな毎日の積み重ねは、やがて計り知れないほどの見返りで報われるだろう。(159ページ)


◇片付いた家で暮らすためのポイント

  • 家のどこを片付けるべきかを見きわめる。自分に正直になること。
  • あせらずに、散らかっている場所をひとつずつ片付けよう。期限を決めてもいいけれど、無理にいっぺんに終わらせようとしないこと。
  • ク口ーゼツトや引き出しやカップボードは整理しておこう。引き出しが不要な物でいっぱいになっているせいで、日用品をきちんとしまえない場合が多い。
  • 物を買う量を減らす。本当に必要な物しか買いに行かない。
  • 家族全員を片付けに参加させる仕組みを考える。みんなが同意して協力することが大事。
  • 散らかり物、が山積みにならないように、郵便物の処理やファイリングはできるだけすぐに行う。
  • 規律ある暮らしを心がけ、伺でも決まった置き場所に戻すようにする。 (160ページ)


◇人と会話をするときのポイント

  • 言葉に気をつけて、個人的なことをしゃべりすぎないようにする。必要なことだけ話すこと。
  • 沈黙に慣れる。
  • 初めて会った人に私生活のことをあれこれ話さないこと。それよりも、アートや哲学やいま開催中のイベントなどについて話そう。興味深い話をして、どんな人なのだろう、とみんなに思わせるように。
  • プライベートの秘密は、ひとりかふたりの信頼できる相手に話すこと。
  • (フランスだけでなく、どこにいても)相手の職業を尋ねない。
  • 日常のつまらないことをいちいち恋人に話したりせすに、ロマンティックな関係を維持すること。身じたくやボディケアをしているところは、誰にも見せないで。彼にはただ、きれいなあなたを見せてあげよう。 (177ページ)

■読後感
この本では、まず充実した暮らしのためには、自己管理できる程度の服や、そして体に良い食事をこころがけ、そして整理整頓された空間に身を置くことが大切であることを説いています。テレビを離れ、哲学やオペラを楽しみ、そして節度ある会話を行うことで満ち足りた人生を送ることができるとしています。
実は、こうしたことはすでにいろいろな形で紹介されてきたことだと思います。この著書の場合は、ロサンゼルスに暮らすアメリカ娘がパリの貴族の家で気づきを得るというストーリー性と、本の美しい作りが評判につながったのかもしれません。