中島義道『哲学の道場』ちくま新書、1998年6月

哲学の道場 (ちくま新書)

哲学の道場 (ちくま新書)

■内容【個人的評価:★★−−−】

◇古典はどう読むか

  • 古典は師について読むに限ります。
  • あなたがかつてこれぞと思う師について古典を読んだことがあるのなら、その読み方を憶えておき、一人で読むときも、哲学者の「肉体の言葉」を自分の「肉体の言葉」にいちいち正確に翻訳しながら、じっくり時間をかけて読みこなしていくしか方法はありません。


◇哲学は役に立つか?

  • 私が強調したいのは、哲学は精神的にもまったく役に立たないということです。

■読後感
読むということの重要さを改めて感じさせられた。
正確に読むことは忍耐を要する作業だが、これをきちんと行うことは血肉になる。
このためにも基本的文献を押さえておくことが望まれるのだ。