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齋藤孝『1分で大切なことを伝える技術』PHP新書、2009年1月

 

1分で大切なことを伝える技術 (PHP新書)

1分で大切なことを伝える技術 (PHP新書)

 

 

■内容【個人的評価:★★---】

◇聞かれたことには端的に答える
  • 問題なのは、聞かれたことに端的に答えていないケースだ。 聴かれたことにこたえるのは社会の最低限のルールである。 それが守られていなければ、いくら話事態が立派でもムダになるだけだ。 回りくどい答え方や、的を外した返答はカウントされないどころか、マイナスになる。(36ページ)
◇ 話し方:ゆっくり話すか、スピーディーに話すか
  • いわゆる講演会の講師には、大きく二つのパターンがある。 一つは、ゆっくりと間をとって話すパターン。これはストーリーを語り、情緒に訴えようとしているわけだ。 特に泣ける話をするときなどは、手短に話すと台無しになる。 もう一つは、簡潔にテンポよく話を進めていくパターンだ。こちらは仕事上の情報やノウハウを伝える際に有効だ。 後者の場合、話し手の頭の回転が聞き手より速いと、話はスムーズに運ぶ。なぜなら、人の聞く能力は意外とスピーディーだからだ。 話し手のテンポが遅いと、聞き手の意識に間が生まれてしまう。すると、自分より頭の回転が遅い人の話はあまり聞きたくない、 という反応になりかねないのである。(50ページ)
◇大人の勉強法としての論述
  • 大人が何かの勉強をし直す際の方法として、論述はたいへん優れている。 知識を再生できるようにノートをつくっていくと、知識が「大人流」に定着していくのである。(72ページ)
◇部下への相談の効用
  • 上司から部下に相談を持ちかけると、部下のモチベーションは格段に上がる。しかも、 非常にいいアイデアが生まれることもある。「自分は信頼されている」「期待に応えたい」 という忠誠が働くからだ。結果を求めるなら、上司のプライドなど、捨てたほうがよい。(156ページ)
◇ 賞賛して乗り越えていく
  • 今の日本人に必要なのは、これとは逆の「粘り」だ。逆境に直面したとき、 ふんばりして乗り越える力こそが求められている。その際の言葉として、「You can do it」は最適だ。 日本語では表現しきれない力強きがあるし、さすがに意味のわからない人はいないだろう。 また日本語ではないというワンクッションが、ある種の照れ隠しにもなる。 匹敵する日本語が見つからない以上、私たちはこの言葉をもっと気楽に有効活用すべきである。(200ページ)

■読後感

組織内における相互のコミュニケーションは非常に重要だが、これが冗長になってしまうと却って逆効果となり、問題解決にもならない。

話は構造化することにより、質問には的を外さず端的に答え、そして答えやすい質問をすることができるようになる。また、導きの石を置くことにより、わかりやすい説明を行うことができるようになる。

1分という短い時間にどう伝えるか(どう叱るか、どうほめるか)、を日常的に意識しながらコミュニケーションを図ることにより、副次的な効果として組織の力とパフォーマンスを向上させることができる。