松田卓也『これからの宇宙論』講談社ブルーバックス、1983年8月
これからの宇宙論―宇宙・ブラックホール・知性 (ブルーバックス (B‐542))
- 作者: 松田卓也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1983/08
- メディア: 新書
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
○第一章「現代宇宙論へのいざない」
- 宇宙が有限か無限かという問題は、この宇宙に存在する物質の密度の大きさで決まるといわれている。それは一立方センチメートル当たり、10のマイナス29乗グラム、つまり一立方センチメートル当たり原子一個くらいの物質密度を境にして、これより密度が高ければ有限、低ければ無限である。観測によれば、無限ではないかとつい最近までいわれていたが、宇宙にはブラックホールのような観測にかかりにくいものもたくさんあるので、実際にはどちらともいえない。
○第三章「ブラックホールと時空の変異点」
- クエーサーは、非常に小さな領域の天体であるが、銀河のように莫大なエネルギーを放出している。
- ローマクラブは1970年代のはじめ、人口、工業・農業生産ともに21世紀の半ばにはピークに達し、あとは急速に減衰してしまうと考えた。